肩こりの原因と睡眠中に改善する方法とは
そもそも肩こりの原因とは?
肩こりは、肩の筋肉が緊張し、血管が収縮するので、疲労部室が溜まり、肩に痛みや凝りができるため、肩の筋肉が緊張するというサイクルで発生し、慢性化することが多々あります。
症状としては、首すじや首のつけ根から、肩または背中にかけての張り感、凝り感、痛みがあり、ひどくなると頭痛や吐き気を伴う等、とても辛い状態になることがあります。
上記左図が僧帽筋と肩甲拳筋の模型図です。
僧帽筋は、首から肩、背中に繋がる大きな筋肉で、重たい頭を支えています。そして肩甲拳筋が腕を支える筋肉です。
これらの筋肉に負荷がかかることで緊張し、肩こりのサイクルが生み出され、それにより筋肉が酸素不足になり疲労物質がたまり、痛みや凝りが生じるのです。
また肩こりは、以前、厚生労働省が行った調査からも、大多数の方のお悩みであるということが分かります。
上のグラフは、平成28年頃に厚生労働省が行った、性別ごとの自覚症状を調査したデータです。
グラフで見ると、男性は腰痛に次いで二番目に多く、女性は肩こりが一番多い結果となっています。
このように、肩こりは多くの日本人が抱えるお悩みと言えるのではないでしょうか。
肩こりの主な原因は4つ
肩こりの主な原因は、日常生活に潜んでいます。特に大きな原因は以下の4つが挙げられます。
① 姿勢の悪さが原因
普段、猫背や前のめりな姿勢、背中が丸まっている姿勢で過ごしていると、腕や頭の重みで筋肉が緊張し肩こりになってしまいます。
② 体の冷えが原因
冷房や薄着などで体が冷え、血流が滞ると、循環が悪くなるので、肩こりの原因になります。
③ 睡眠の環境も原因の一つ
朝起きたら寝違えていてそのまま肩こりに!
また、寝返りが打てない環境だと、肩こりを起こしやすい原因にもなるので注意しましょう。
④ 目の使いすぎが原因
肩こりの原因となるだけでなく、眼精疲労の原因にもなります。
あまり強くマッサージしない事
肩こりは、マッサージで治すというイメージをお持ちでしょうか。
その際、即効性を期待して、強めのマッサージを求めていませんか?
しかし、マッサージは少し物足りないくらいの力加減が良いのです。
なぜなら、強めのマッサージが原因で、幹部の筋肉繊維が刺激され、炎症を引き起こしてしまうという、いわゆる揉み返しの症状が出てしまうからです。
肩こりは、血流が滞り、老廃物が溜まることが原因で起きる症状ですが、滞った血流を良くするためにも、優しくゆっくりとマッサージすることを心がけましょう。
肩こり撃退法3選
肩こりの原因が日常生活の中にあるなら、その生活習慣を変化させることで緩和していきましょう。
ここでは、すぐに取り組める肩こり撃退方法を3つご紹介していきます。
お風呂では湯船にじっくり浸かって体を温めましょう
身体を温めることは、肩こりや首こり改善に効果的です。
『湯船に浸かったら、一時的だけど肩コリが改善された』という方も多くいらっしゃいます。
同様に、患部の首周りを温めることにより、筋肉の緊張がほぐれて血流が良くなります。
普段はシャワーだけで済ませるという方は、温かいお湯で絞ったホットタオルを患部に乗せて、上から優しく揉むことで血流の改善が期待できるので、ぜひお試しください。
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① 頭を左右に傾けるだけの簡単ストレッチ

- 右手を左側頭部に乗せます。
- 右手の重みでゆっくり首を右に傾け、気持ち良いところで3秒間キープします。
- 反対の左側も行いましょう。
② 二の腕の筋肉をほぐすストレッチ
- 両腕でバンザイしたら、左手で右の肘を掴みます。
- 気持ち良いと感じるところまでゆっくり肘を下方向に押して、3秒間キープします。
- 反対の手に変えて、右手で左肘を掴んで同じように行います。
③肩を動かすストレッチ
- 息を吸いながら、両肩を耳たぶにくっつけるイメージで持ち上げて3秒間キープします
- ゆっくりと息を吐きながら両肩の力を抜き腕はだらんとさせます。
- これを3回繰り返します。
- 動きやすくなった肩を前後に5回ほど円を描くように回します。
寝返りは血行を良くしてくれる
睡眠中は、意識せずとも誰もが寝返りを打っています。
しかしこの寝返りは、歪んだ骨格の矯正や、血行改善などの効果があり、眠りながらにして凝り固まった首や肩の凝りをほぐしてくれる効果が期待できるとても大事な動作なのです。
まとめ
今回の、肩こりの原因と睡眠の関係性についてのお話はいかがでしたか?
肩の凝りや痛みを感じる場合は、今回ご紹介した以下の3つの方法を是非お試しくださいね。
- バスタイムは湯船しっかり浸かって体を温める事
- 肩こりはストレッチで解消しておく事
- 睡眠中は寝返りで血行をよくする環境を整える事
寝返りについてもう少し詳しく知りたい方は、こちらの『寝ながら骨格矯正!背中や肩甲骨の痛みは睡眠時の姿勢を改善するだけ』というページで詳しくご紹介していますので宜しければ参考になさってください。