足首の内側が痛い!その痛みの原因は扁平足かも?! 偏平足によって生じる足首の内側の痛みと、効果的なストレッチ方法をご紹介します。

足首の内側が痛いけど、捻挫かな?打撲?まさかの老化現象?
なんだか分からないけど、とにかく歩くたびに痛くて涙が出そう。
足首が痛いと何をするにも不自由で困りますよね。

その足首の内側に感じる痛みは、もしかしたら扁平足が原因なのかもしれません。

ここでは扁平足の症状と、なぜ扁平足になると足首の内側が痛くなるのか?その原因についての解説と、セルフチェック方法&効果的なセルフケア(トレーニング)をご紹介していきます。
ぜひ、最後までお読みくださいね。

足首の内側の痛みの原因でもある「偏平足」とはこんな症状です


扁平足というと、本来は土踏まずがない状態の(ペンギンみたいな)足のことを指します。
土踏まずがなくなる原因として、足のアーチ構造にゆがみが生じることが挙げられます。
足のアーチは、二足歩行をする際にとても重要な役割を担っており、足への衝撃を吸収し痛みを和らげたり、アキレス腱に加わる力をつま先まで効率よく伝えたりしています。

また、扁平足には幼児期に生じる“幼児期扁平足”と成人に生じる“成人期扁平足”の2つがあります。
幼児期から足裏がペンギンのように平べったく、大人になってもそのまま変化のないタイプの扁平足では、痛みはほとんど感じないでしょう。

しかし、成人以降に発症する扁平足では、足首内側のくるぶしの下辺りが腫れ、痛みが生じてしまいます。

初期の頃には足首の内側に何となく痛みを感じる程度で、見た目に偏平足とはわかりませんが、しだいに変形が進みます。痛みが原因でつま先立ちがしにくくなり、さらに進行すれば足が硬くなって歩行に障害が出てきます。

では幼児期扁平足と成人期扁平足の症状の違いについて解説していきます。

 

幼児期扁平足とはどのような状態なのでしょうか?

歩行前の乳幼児に土踏まずはありませんね。
小児の頃は足の脂肪組織が厚く、土踏まずは目立ちにくいですが、歩行を重ねるごとに足のアーチ構造が鍛えられ、徐々に形成されていきますので、学童期になると目に見えてはっきりわかるようになります。

しかし、先天性のものや、外傷、神経障害などが原因で生じる扁平足は、自然治癒することは難しいようです。そのため、足首の内側に痛みを感じるなどの違和感があるようでしたら、早めに専門医に診てもらうようにしましょう。

成人期扁平足とはどのような状態なのでしょうか?

足にはアーチ構造があり、これによって効率よく体重を支えています。足首の内側のくるぶしの下に、アーチをつり上げる働きをする後脛骨筋の腱が通っています。加齢による腱の変性や体重増加による負荷によって、この腱が断裂すればアーチは低下します。偏平足は成人期の女性に多く発生する症状です。

扁平足を引き起こす原因を解説!

足のアーチ構造は3つから成り立ち、土踏まずの形成に最も重要なのは内側の縦アーチ(A~C)です。これは、足首の内側のくるぶしの下を通っている後脛骨筋腱(こうけいこつきんけん)が、足全体を吊り上げることで形成されており、このアーチによって土踏まずができています。

扁平足は、足首の内側の痛みだけではなく、腰痛や下肢(大腿部・膝・下腿部・足)痛の原因となり、スポーツ能力の低下や日常生活における機能低下の要因となります。

扁平足とは、足のアーチ構造が低下した状態をいい、縦アーチ(A~C・B~C)が低下した足を「縦軸扁平足」、横アーチ(A~C)が低下した足を「横軸扁平足」といいます。

横軸扁平足は横アーチの低下で、開帳足、外反母趾なども合併することが多々あります。

扁平足を改善する方法はあるのでしょうか?


・足指の筋肉はアーチを支えるのに重要な役割を担っています。これを鍛えるためには裸足や、5本指のソックスを着用するなど、普段から足指を使うように意識した生活をしましょう。
・予防には適正体重を保ち、足首の負担を軽くしていくことが大切です。
・足指やアキレス腱も硬くなっていますので、ストッレッチ体操も効果的です。
・アーチの低下が明らかな場合は、アーチサポート付きのインソールを使用しましょう。
重症例では、稀ですが手術が必要になることもありますので、なるべく軽傷のうちに治したいですね。

自宅で簡単!扁平足に効果的な足指トレーニングオススメ3選


さて、偏平足も軽度であれば、日々のトレーニングで、痛みや症状は軽減できそうなことが分かってきましたね。

病院まで行くにしても、足首の痛みを我慢しながら歩くのは辛いですし、少しでも痛みが軽減されるといいですね。

ここでは、ご自宅でできる効果的な足指トレーニングのオススメ3選をご紹介していきます。

いつでも手軽にできる【つま先立ちトレーニング】

このトレーニングは、扁平足の改善の他にも、下肢の血流が良くなり美容的な効果も期待できます。最初はあまり無理せずご自身の体調に合わせてやってみましょう。

つま先立ちトレーニング
-用意するもの・環境-
壁の近くか机や椅子などの掴まれるもの
(壁に背中をつけたり、椅子や机に掴まりながら転倒しないよう注意しましょう)
①両足のかかとを合わせて立ち、お尻の穴を閉めるように力を入れ、左右の肩甲骨を内側に寄せます。
②①の状態をキープしたまま、両足のかかとを離さないようにつま先立ちする。(足指で地面を掴むように意識することが大切です)
③つま先立ちしたら、12秒停止し、それからゆっくりとかかとを下ろす。
④これを30回繰り返す

足のアーチに効く【タオルつかみトレーニング】

このトレーニングは、偏平足だけではなく、外反母趾、内反小趾など、足のアーチに問題を抱えている方にはお勧めのトレーニングとなります。

この運動を約1か月程度毎日続けると、足指を動かす中枢の脳や脊髄神経が活性化され、足指を動かす神経の働きが良くなります。

また、毎日継続していくと、足指が地面を捉える力が強くなるため、足首の負担も軽くなり歩行が安定し、身体を支える力が強くなり転倒防止に役立ちそうです。

足裏の筋肉や足指の関節も強化されることで、膝や股関節、腰痛や肩こりなど姿勢不良による不調の改善も期待できます。

-用意するもの・環境-
バスタオルなどの大きいタオルか長いタオル1枚、座った状態で床に十分足が届く高さの椅子、もしも適当な椅子が無い場合は、立ったまま行うか体育座りの様な状態で床に腰を下ろす状態で大丈夫です。
①立った状態でも座った状態でも大丈夫です。足の指が出ている状態でタオルの上に足を乗せます。(5本指ソックスを履いていてもOKです)
②かかとは床につけたまま、足の指でタオルを掴んで手繰り寄せます。
③右足、左足と交互にやってみましょう。

足ゆび元気くんを使用した、【足指にぎにぎトレーニング】

足指元気くん

扁平足に効果的なトレーニングには“足ゆび元気くん”を使用するととても効果的です。
装着するだけでも効果あり。扁平足には装着して足をにぎにぎするトレーニングがとてもおすすめです。

また寒い季節は、お風呂に入りながら使用できるので、お好きなタイミングでトレーニングできます。

 

足ゆび元気くんの詳細はコチラ。

偏平足についてまとめると
・足首の内側の痛みは偏平足の疑いがある
・二足歩行に欠かせない足のアーチが無い状態
・足のアーチはトレーニングで改善する
・適正体重を保つ事が足首の負担を軽減する
・足指をストレッチすることで症状は改善される
・姿勢や腰痛・肩こりも同時に改善されることが期待できる
・日々の生活習慣を見直すことで改善される症状である

いかがでしたか?
偏平足とは意外と身近な症状なのかもしれません。
どうやら美容にも直結するようですので、ぜひ今日からストレッチを習慣にして、健康体を取り戻しましょう。

 

 ■船戸川 宏行
代表取締役 :株式会社ドクターエル

株式会社ドクターエルの経営者。自身が開発者でもある。生体力学(バイオメカニクス)を応用した、身体の骨格を整えることで自然治癒力を高める商品開発をコンセプトとし、これまでに数多くの商品
を世に送り出している。
過去にTV番組出演や、DeNA、第一生命大手といった会社で講演会を行った経験がある。